ガイド一覧へ戻るガイド · 2026-09-27

KDPの本に使う画像には何DPIが必要ですか?

本全体の判型ではなく、印刷ページ上で画像が占める寸法から実効解像度を計算します。

まず答えから

KDPは、実際に印刷される大きさで画像が少なくとも300 DPIであることを求めています。6 × 9インチの本でも、すべての画像が6 × 9インチになるわけではありません。各画像がページ上で占める幅と高さを測り、それぞれのピクセル数を確認してください。

このGuideの対象

KDP向けの絵柄を準備する方、または手元の画像を印刷ページ上でどこまで大きくできるか判断したい方に向けたガイドです。

同じ画像を異なる三つの寸法で配置

次の静的な比較では、承認済みの1200 × 1800ピクセルのカピバラの絵を一枚使います。変わるのは本の中で占める大きさだけで、元の画像ファイルは同じです。

4 × 6インチでは約300 DPIでKDPの指針を満たします。同じ画像を6 × 9インチに広げると約200 DPIに下がり、3 × 4.5インチに置くと約400 DPIになります。

たとえば6 × 9インチの本の中に4 × 6インチで置く絵は、4 × 6インチで評価してください。ページ全体に広げるなら、より大きな元画像から始めます。

1200 × 1800ピクセルの同じカピバラの絵を、4 × 6インチ(約300 DPI)、6 × 9インチ(約200 DPI)、3 × 4.5インチ(約400 DPI)で比較

まず画像を配置する大きさを決める

画像を置く前に、印刷ページ上での実際の幅と高さを決めます。それぞれの方向のピクセル数をその寸法と比べてください。LalabbのDPI・印刷チェックでは、元画像のピクセル数と予定する配置寸法を入力できます。

実効解像度が300 DPI未満なら、画像を小さく置くか、より多くのピクセルを持つ元画像を探します。元の縦横比を保ってください。横と縦を別々に引き伸ばすと変形します。

元画像の実効DPIを計算する

表の三行はすべて、縦横比を保った同じ1200 × 1800ピクセルの元画像です。横のピクセル数を配置幅で、縦のピクセル数を配置高さで割ります。

配置寸法横の計算縦の計算結果
3 × 4.5インチ1200 ÷ 3 = 4001800 ÷ 4.5 = 400約400 DPI
4 × 6インチ1200 ÷ 4 = 3001800 ÷ 6 = 300約300 DPI
6 × 9インチ1200 ÷ 6 = 2001800 ÷ 9 = 200約200 DPI

細い線とページの塗り足しも確認する

表や絵の細い線は、画面上で問題なく見えても印刷では消えることがあります。KDPが指定する印刷線の最小太さは0.75 pt(約0.3 mm)です。ptは文字や線の太さに使うポイントという単位です。

絵や背景をページの端まで印刷するなら、塗り足しも別に確認します。塗り足しは絵柄を断裁線の外側まで延ばし、裁断後の白いすきを防ぐためのものです。たとえばKDPは、6 × 9インチの本で塗り足しを付ける場合、本文PDFのページ寸法を6.125 × 9.25インチと指定します。これはPDFページ全体の寸法であり、個々の画像のDPIではありません。

KDPペーパーバック入稿ガイドライン

KDPのファイル要件も確認する

KDPにアップロードできるファイルの上限は650 MBです。これはKDPの上限であり、Lalabbツールの上限ではありません。

KDPは画像DPIの固定の最大値を設けていませんが、ファイルを扱いやすく保つため約600 DPI以下を推奨しています。数値だけを上げても、元画像にない細部は作られません。

KDPの画像解像度とファイル仕様

実際の作業順

  1. 本の判型と、各画像が占める大きさを決めます。
  2. 各元画像の横・縦のピクセル数を確認し、DPI・印刷チェックで配置寸法と比べます。
  3. 不足する画像は、より大きな原本を探すか、小さく配置します。
  4. 本文PDFを作った後、KDP Print Previewerで配置、切れ、文字、線を確認します。

画像を本に配置する前のチェックリスト

ページの判型と、画像自体を配置する寸法を分けて考えてください。

  • 完成後の本の判型と、各画像の配置幅・高さを両方記録しましたか?
  • 元画像の横・縦のピクセル数を確認しましたか?
  • 横と縦の両方向で実効DPIを計算しましたか?
  • 画像の縦横比を保ち、余白や切れを確認しましたか?
  • 細い線と小さい文字を実際の印刷寸法で試しましたか?
  • 絵がページの端まで届く場合、塗り足しを別に確認しましたか?
  • 完成した本文PDFをKDP Print Previewerで確認しましたか?

よくある間違い

  1. すべての画像に本全体の判型を使うこと。画像がページの一部だけを占めるなら、実際の配置寸法を使ってください。
  2. 縦横比を無視して画像を引き伸ばすこと。変形させずに配置や周囲の余白を調整します。
  3. 塗り足しなしで端まで絵を置くこと。本文PDFのページ寸法と、断裁線の外側まで延ばした絵柄を確認します。

問題が起きたとき

KDPのフォントに関する案内

KDP Print Previewerでページの端に白い帯が見えます。

まず絵柄を端まで印刷する必要があるか決めます。必要なら、KDPで塗り足しを選んだか、本文PDFのページと延長した絵柄が必要寸法になっているか確認してください。

校正刷りで細い線が消えたり途切れたりします。

元の絵柄で線の太さを確認します。線をはっきりさせた代表ページを作り、実寸で再度試してください。

PDFでフォントが変わったり文字が消えたりします。

フォントが埋め込まれていない可能性があります。フォントを埋め込んでPDFを書き出し、KDP Print Previewerで再確認してください。

DPIの数値は十分なのに画像がぼやけます。

元画像がすでにぼやけているか、以前の拡大・圧縮で細部が失われた可能性があります。予定する配置寸法で確認し、より鮮明な原本を探すか小さく配置して、代表ページを試してください。

配置すると画像が引き伸ばされて見えます。

横と縦を別々に拡大していないか確認します。元の縦横比を保ち、画像の大きさや周囲の余白を調整してください。新しいPDFでは人物や丸い形も確認します。

Lalabbで確認できることと、利用者が確認すること

DPI・印刷チェックは、画像のピクセル寸法を予定する印刷寸法と比べるのに役立ちます。実際のページ上の配置、塗り足し、余白を決め、完成したPDFをKDPの要件と照合するのは利用者の作業です。LalabbはKDPの審査や出版承認を保証できません。

このガイドとLalabbツールのつながり

画像の配置寸法を決め、DPI・印刷チェックで実効解像度を確認します。準備した絵柄はBook Studioで本文ページに配置します。最後にKDP Print Previewerで配置と切れを確認してください。

よくある質問

画像を90度回転するとピクセル数は変わりますか?

いいえ。ピクセル数は同じで、横と縦の方向が入れ替わります。回転後に占める幅と高さに対して再確認してください。

KDPのプレビューで警告がなければ、印刷結果は保証されますか?

いいえ。Print Previewerは配置、切れ、基本的なファイルの問題を見つける助けになりますが、紙上での色や非常に細い線の見え方までは完全に示せません。重要な本では、可能なら印刷した校正刷りを確認してください。

黒インクを選んだ場合、カラーの絵はカラーで印刷されますか?

いいえ。モノクロ印刷ではカラーの絵も白黒で印刷されます。色が重要ならインクの選択を再確認してください。

ファイルのプロパティにある300 DPIの数値だけを信じてよいですか?

いいえ。画像の横・縦のピクセル数を、実際に表示される寸法(インチ)と比べてください。メタデータの数値だけを変えても細部は増えません。

画像がページの半分を占める場合、本全体の判型を使いますか?

いいえ。画像自体の配置幅と高さを使います。6 × 9インチの本の中で4 × 6インチに配置する画像は、4 × 6インチで評価します。

横と縦のDPIが違う場合は?

両方確認します。どちらかの方向でピクセルが不足すると、画像がぼやけたり伸びたりします。元の縦横比を保ちながら配置を調整してください。

300 DPIの元画像を600 DPIに拡大すれば鮮明になりますか?

出力設定やピクセル数を増やすだけでは、元画像にない細部は作れません。不要に大きなファイルを作る前に、実際の鮮明さと配置寸法を確認します。

細い線の絵は写真と別の確認が必要ですか?

ピクセル寸法に加え、印刷寸法で線が残るか確認します。KDPには線の太さに関する指針があるため、代表ページを印刷して線の欠けや消失を調べてください。

塗り足し付きページの寸法と画像DPIは同じ計算ですか?

いいえ。塗り足しは判型の周囲に加える本文PDF全体のページ寸法を変えます。DPIは配置寸法での画像のピクセル密度です。端まで届く絵では別々に確認してください。

KDPの数値を他の印刷所でもそのまま使えますか?

いいえ。ここにあるKDPの寸法とアップロード上限はKDPのものです。他の印刷所では、現在の画像解像度、形式、ページ寸法の規則を確認して結果を試してください。

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本づくりの流れ

  1. コンテンツを作る
  2. ファイルを準備する
  3. ページをそろえる
  4. Book Studio
  5. Cover Studio
  6. 最終確認

2. ファイルを準備する―現在の段階

画像の大きさと配置を決めたら、ページをそろえます。

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